定型発達の子共の場合、

「1人でいられる力」
「一定の間に、与えられた役割をこなせるような力」

というものが4歳頃になると育ってきます。

 
そして、かくれんぼをしている時に、一人で隠れる事ができるように
なったりまた、おままごとなどの役割のある遊びで、例えば母親役だったら、
その役をはっきりと認識でき、一定の時間の間、その母親という役割に
あわせて自分が行動することができるようになります。


スポンサードリンク





こうして、いわゆる「自制心」が育ってきます。


 

ですが、発達障害の子供の場合ですと、この年齢になってもまだ、
3歳頃の「できるか、できないか」とか「1番か、1番ではないか」
いった二元的なものにとらわれ、自制心が育たなかったりします。

 

こうたことがあり、保育園や幼稚園へ行った時に、他の子に交じって
同じようにすることができない、等の原因で孤立してしまうことがあります。

 
私も保育園で、1人孤立して苦しんでいたのですが、思えば、私は
発達障害ゆえに、定型の子供のように自制心が発達していなく、
そのせいで保育園の子供たちの輪に入って遊ぶ、といったことが
できなかったのだと、今では考えることができます。

 

5歳の発達障害子供の特徴

 
5歳後半頃になってくると、定型発達では、「大きい・小さい」「ある・ない」
の二つで決める二次元的な世界観から、「大きい・中ぐらい・小さい」
「好き・どちらでもない・嫌い」等の三次元的な世界観で物事を見るようになってきます。

 

また、「あす・あさって」といった時間軸も認識できるようになってきます。

つまり、「過去よりも自分は成長しているな」といった自覚を
持ったりできるようになってきます。

 

その事を、自己形成視と言います。普通の子供は、5歳後半頃になってくると、
そういった複雑な事が分かるようになってくるのです。

 

ですが、発達障害の子供の場合は、こうした感覚の発達も
遅れがちになりますので、学校へ上がる前には、
こうした自己形成視の感覚を育んでいく事が、とても大切になってきます。

 

過去と比べ成長できたとか、過去よりも頑張れたといったことが感じられる
援助のしかたをし、それで自己形成視の力を育んでゆく必要があります。


私が子供時代を過ごした時には、きちんとした発達障害の概念がある時代では
なかったので、考えてもらうことができずにいたみたいです。

 

親は周りの子と違い私がおかしくても特別何かをする、ということはしなく、
私が1人保育園で孤立していても、そのままにされておりました。


スポンサードリンク




それで、「いつか大人になったら治る」といった幻想に、
親はとらわれていたのですが、私自身は、大人になっても
発達障害の症状で困り、なかなか思ったように現実適応
できないような大人になってしまいました。

 

ですが、先日私の主治医の話から、子供の頃におかしくても、
実際大人になれば治ったようになるか、治ってしまうことも
多いとの例も多いと聞きました。

ですので、一概に子供の頃に特性があるからといって、それが
ずっと大人になるまで持ち越されることがあるわけではないみたいです。


 

そういった話を主治医の先生から聞いたのですが、私自身は、
特性を残したまま大人になってしまったようです。

そのせいか、私には「白と黒」「良い、悪い」等の二つで判断して
しまう癖があり、グレーゾーンをなかなか理解できない事が
大人になってもあります。

 

よく母親から「グレーゾーンもあるのに・・・」と悲しげに言われるのですが、
今になっても私には「良い、悪い」という二元的な、極端な考え方に偏る癖があります。

そうした事から、自己形成視の力は、早い時期から発達障害の場合には
つけられるように援助してゆくことがとても大切だと私は感じました。


 

定型発達の子供の場合、5歳後半頃になると、例えば楽しい出来事を
経験した後に、その楽しかった経験を思い出して、それを物語りのようにして
表現してゆく力、つまり文脈形成力が育ちます。

楽しい経験があって初めて、イメージをつなぎ、言葉にする能力が育ちます。


 

定型発達の子供は、多くの場合、お友達と溶け込んで遊ぶ事ができ、
それが楽しいという経験があるために、その事をお話ししたくて家族に
話したりして、普通にそうした文脈形成力が育つと思われます。

発達障害の子供は、イメージをつなぎ、言葉にすることが
難しい場合もありますし、また失敗経験も多いことから、
文脈形成力が育ちにくいと思えます。

 

また、発達障害の子供の場合には、自制心の形成や、自己形成視の力、
幼児期の自我や社会性の発達
が未発達のまま、就学を迎えてしまう事も
あるので、幼児期からの援助が必要になってきます。

発達障害の子供は、自分の興味のある話題ばかりを一方的に
話す場合が多くあります。


 

その時に、きちんとその子供の言う事を聞いてあげると、
それで聞いてくれた、という嬉しさから愛着関係も生まれ、
良い状態にしてゆくことができます。

これは私の事なのですが、私自身は、実はとある精神科の先生から、
「親子の愛着関係ができあがらないまま大人になっている」と言われています。

 

これは、私が元々発達障害の特性を持ち、なおかつ理解の無い状態で
育ったために、愛着関係を築けずに大人になってしまったと思うことができます。

そうした事から、私自身、成長が止まっている所もあるような気がします。

 

私は以前、引きこもり専門の精神科医の先生のいる病院に入院しておりました。


 

その病院の先生は、

「引きこもりを治すのには、信頼のおける人との接点(つまり愛着関係の事です)
が必要で、それができると、雪だるま式に好転してゆき、引きこもりから解放される。」


といった理論を持っておりました。


 
今、考えてみると、その理論は上記のような内容から分かるのですが、
残念ながら私は、誰かとの強い愛着関係を築けなかったので、
様々な精神の症状が治ったり、改善することはありませんでした。

 

私は、幼少期に沢山のやるべき課題ができないまま発達障害で
成長してしまったので、現実生活、特に人間関係にて、
苦手な事が本当にたくさんあり、悩む事も多いです。

 

大人になると、特性の症状がなくなってしまう人も多いと聞きましたが、
やはり、5歳頃までの環境は、特に発達障害を持っている子供には
大切なのだろうと私は思います。