自分の子供が発達障害であると認める、ということは、
親にとっては大変な事かもしれません。

ですが、発達障害は「治る」ということがありません。


 

たとえ治ったように見えても、ただ現実に適応できるような
スキルを本人が身に着けたためだったりします。


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そのため、一見発達障害が治ったように見えてしまう場合があります。

 

ですが、発達障害を持っていると、どうしても現実でつまずく事が
定型発達の人よりも多かったりします。

ですので、保護者が子供に身につけさせてあげるのは、
「人に助けを求めるそのスキル」です。

 

助けを求め解決をする、という事は、言葉で言ったり書いたりすると、
とても簡単な事のように思えるかもしれません。

ですが、本当はすごく難しくて大変な事だったりします。

 

例えば私は会社へ行き、とても困った事に遭遇する場合が
普通の人よりも多かったのですが、人に助けを求める事ができなく、
1人取り残されてゆくだけでした。

そして、段々自分自身を追い詰めてしまい、
結局会社へ行かれなくなってしまいました。

 

ですので、子供の頃から保護者は、
他人に助けを求める力をつけてあげることが、とても大切です。

それから、「そのままでいいよ」という言葉は、
半分正解で、半分不正解といった感じだと思えます。

 

発達障害の子が、空気の読めなさ等から相手に失礼になる事を平気で言い、
それで相手の子をいちじるしく傷つけてしまうことがあるかもしれません。

そうした時には、「これは言ってはいけない!」と療育の場や
家庭で丁寧に教えてゆくことが必要です。

 

また、衝動的な場合がある時には、
「そのままでいい」は、当然良くはなく、その害が止められない時には
第3者のサポートを得ることも必要です。

日々の療育の場面で、できない事ができるようにトレーニングすることは
やるけれども、できない事はお願いし、助けを求めることも大切と思われます。

 

そうして、他者に助けを求めて現実を乗り切ってゆく能力を子供の頃から
つけておくと、社会に出た時にもつまずかずに、しっかりと歩んでゆけると思われます。

あと、人間関係で苦労を強いられる事を想定しておくことも大切です。

 

今の日本は、異質な者を排除しようとする傾向があったりします。


 

ですので、空気が読めなかったり、人の話がよく聞けなかったり、
言い返せなかったりする発達障害を持つ子供は、人間関係で
苦労する確率が高い場合もあります。


 

このような場合、いつもと違った事はないか子供に聞いたり、
起こった事を具体的に聞いたり、また何かサインがある場合もあるので、
子供が何も言わなくても、子供の持ち物や衣類等、身の回りの事を
よく見るようにしておくのが大切だったりします。

 


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そうは言っても私自身の経験からしてみると、学校で人間関係の
苦労をしている事は、親には知られたくなく、私は隠そうとずっとしていました。

ですので、やはり幼少期の早い時期からの療育と、保護者の努力が
とても重要になってくると思えます。

 

それで周りの環境にうまく適応できるようになれば、人間関係の苦労の
確率も減ってゆくかと私は自分の経験から感じています。

 

また、発達障害の子供は、例えば友達が作れない等「できない」事が
多いです。そうした事が積み重なり、なおかつ親も子供を責めたり
注意ばかりしていたのでは、子供は自信を失い、ネガティブで暗い
性格に育ってしまったりします。

 

二次障害の「鬱」が出たりしてしまうのも、失敗経験が多い発達障害
当事者の自信の無さから来ていたりします。

こうした時には、ハードルを下げながら「できた!」
少しずつ積み重ねてゆくことが大切です。

 

例えば私の例ですが、実は私は発達障害があるせいか、
保育園のお昼寝の時間の後、靴下が自分ではけなく、
いつも園の先生が文句を言いながら仕方なく靴下をはかせてくれておりました。

 

このとき、園の先生はできない私を面白く思っていなかったので、
かなりネガティブな事を沢山言われ、その言葉が私の自信の無さを
助長するような感じになってしまいました。

 

こうした場合、例えば最初は靴下を指の所まで入れられたら良しとして、
それから徐々に靴下を中間まではけたら良しとし、
・・・といった風に、
少しできたらほめる、を繰り返してゆくと、当事者の子供は、自尊心を失わずに済みます。

 

ところで数日前、私と仲の良い友人で、比較的許容範囲の広い2人に、
私の発達障害の事について話してみました。

 

すると彼女たちには「あなたは甘えてる!」「努力不足!」「現実から逃げているだけ!」
等と言われ、まるで私自身が努力から逃げているかのように言われてしまいました。

 

日本の精神医学は、アメリカ等から比べると、かなり遅れております。


 

それから、私の住む田舎の方が都会よりも理解が深まっていないようです。

 

私が今回お話をした2人の友人は普通の定型発達の方で、
田舎暮らしのどこにでもいるような主婦で、独身時代は、
普通にどんな仕事もこなせていたような人たちでした。

 

こうした事などから、発達障害の子供、またはグレーゾーンといわれる
子供がいたとしましたら、やはりその子の事を理解して、
よく勉強して、分かってあげることがとても大切なように感じたできごとでした。


 

まだまだ、田舎での精神医学の進歩は遅いです。
ちょっとがっかりさせられたできごとでした。