自閉症スペクトラムは、アスペルガー症候群と自閉症のことを
ひとくくりで表現したものです。

 

そして、広汎性発達障害という言葉にも、
自閉症とアスペルガー症候群が含まれます。

特に知的な遅れが無いアスペルガー症候群や高機能自閉症等は、
見過ごされてしまい、その子供は苦労を強いられる事が多いです。

 

広汎性発達障害と言われる子には、「社会性」「コミュニケーション」
「興味・活動の限定」
の3つの領域で、何らかの障害が見られます。


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例えば、興味・活動の限定の例で言いますと、他の子が、
芸能人等に興味を示す時期でも、アニメにしか興味を示さない、
というかなり限られた興味しか持っていないために、

 

同い年の子とは話が合わず、また、社会性とコミュニケーションが
うまくできないために、孤立してしまったりします。

特性を持つ子供は、人とのかかわりが苦手で、相手や状況に
合わせることができなく、自分の事しか考えられなかったりします。


 

また、自己主張が強く、一方的な行動が目立ったりします。

例えば、こうした場合の例としては、一方的に自分の好きな事だけを
1人でしゃべり、相手の話を聞こうとしないので、
人間関係がうまくいかない場合があります。

 

それから、自閉症スペクトラムの子は、
相手の表情から気持ちを読み取る事も苦手です。

人から距離を置かれたりして、孤立したりしてしまう事があります。

 

それから、冗談も通じないために、変わった子と思われたりします。



 
また、決まった順序や道順にこだわり、
急に予定が変わるとパニックになることもあります。

 

保育園で水浴びをやったとします。


 その時、組ごとに順番に水遊びをプールでしたり、
順番待ちをしたりを繰り返すような変化をともなった場合、
その動きについてゆけず、パニックになり、
集団行動ができなくなり、1人取り残されたりします。


 

自閉症スペクトラムの特性のある子供は、
集団から孤立している事が多いです。

 

「場の空気を読んで行動する」という無意識の了解、
約束事が理解できないので、
人の中に入って行く方法が分からなかったりします。

その子が頑張り、無理して入って行ったとしても、
タイミングの悪い所で声をかけたり、
場違いな事を言ってしまいます。

 

そのため、孤立したりする場合が多くあります。

また、ルールやマナーが理解できない、ということもあります。



 
集団行動をするには、色々なルールやマナーがあります。

 

その中で、自閉症スペクトラムの特性のある子は、
目で見えないルールや暗黙の了解、当たり前と
考えられているマナーを守ったりすることが、難しいです。

そのため、特に2人以上で行う、
複雑なゲーム等が苦手だったりします。

 

例えば、「自分が楽しいと思う事は、他の子も楽しい」
いうような難しい考え方ができなく、そのために、
他の子と喜びを分かつことをしなく、自分中心に振る舞い、
集団から孤立してしまうこともあります。

他の子がしゃべっていると、その子が最後まで話し終わらないうちに
しゃべり出したり、友達がまだ見ていない映画の話の最後を教えて
しまったりして、孤立してしまったりします。

 

それから、冗談についてもズレがあったりします。

冗談のつもりでとある言葉を相手に言うのですが、普通の
定型の子の間では、その言葉を冗談にすることがおかしかったりします。

 

そうした事から、人間関係では、微妙なズレが生じています。


 

ギャグとして言った言葉も、定型発達の子の間で見れば、
その言葉がどこか微妙にズレており、場がしらけたり等があったりします。

 

そして、場違いな発言をしたり、言葉が続かなかったりするため、
孤立することも多いです。


ですが、自閉症スペクトラム特性のある子供は、
どうして嫌われるのか、といった事を理解する事ができません。

 

コミュニケーションに障害のある子供は、遊びの仲間に入れて
ほしい時に、どのタイミングで「入れて!」と声をかければ
いいのかが分からなかったりします。

特性のある子は「入れて!」と言うそのタイミングが分からず、
変なタイミングで声をかけてしまうために、孤立したりしてしまいがちです。

 
ADHDの子供は、「やってはいけない!」事をやってしまったり、
その多動性から、会話に集中できず、人の話が聞けないので、
人間関係にトラブルが生じる事も多いです。

ADHDの子供は、「衝動性」が強く出る事が特性のため、
順番が待てず、列に割り込んで来たり、他の子供の邪魔をしたりして、
人間関係がうまくいかない事が多いです。

 

多動特性の例としては、少し長い話を最後まで聞き取り、理解する、
ということができないことがあります。

ですが、その子なりに頑張って、適当でも話をあわせ、
会話を成り立たせようと一生懸命になります。

 

そうして話しているうちに、やはり話の内容に食い違いなどが出てきたりして、
話を聞かないでいる、ということが友達にばれてしまい、
それで人間関係のトラブルを起こす事があります。


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また、学習障害であるLDの子供のコミュニケーションが成り立たない
障害としては、ADHDに似ているのですが、人の話を最後まで聞けなく、
話の内容が分からなくなってしまう事があり、
それで相手から不信がられたりしてしまう事があります。

 

また、「話す事」が苦手なLDの子供は、筋道立てて話をしていくことができず、
例えば大切な言葉で優先させるべき言葉を選び出せなく、
会話の内容がごちゃごちゃになってしまう事があります。

その結果として、話が回りくどく伝わりにくくなり、誤解され、
人間関係を普通に築く事が難しい場合があります。

 

それから、女の子の場合、
発達障害の特性が分かりにくい場合もあります。


 
女の子は、受動的で、活発に動く事は少ないため、
発達障害の特性が目立ちにくいことがあります。

こうした女の子は、幼少期から「大人しい子」「手のかからない子」
思われているだけのことがありますが、実は本人はとても内面的に苦しんでいたりします。

 

女の子は、コミュニケーション力が未熟な場合、
引っ込み思案になることが多いです。

人と話すことをおっくうと感じたり、集団行動を避ける
等受身的なサインを示す事も少なくないです。

 

女の子は、受身の特性のため、幼児期~小学校低学年まで
人のいう事を無条件に受け入れ、言いなりになってしまうと
いうような行動パターンを、特性として示す場合があります。

 

例えば、空気を読むことができなく、人の中に入っていけない子
の場合、「これは良い事なのか、悪い事なのか?」の判断ができず、
そのために従順に人に従ってしまい、
そうした子が人間関係で辛い想いをする事もあります。


 

そして、思春期や青年期に、高度な対人関係スキルが必要になり、
初めて自閉症スペクトラム等の特性に気付くケースもあります。


 
こうした諸々の事を回避する方法としては、もし子供の行動が
気になったら、その子供の話をよく聞いてあげる必要があります。

「自分を理解してくれる人」「自分を見守ってくれる、分かってくれる人」
がいることが、子供のメンタル面を強く安定させます。

 

自閉症スペクトラム特性を持つ子供を、
否定的な言葉でしかるのは、良くない事です。

「ダメ!」「いけない!」といった否定の強い言葉で話しかけると、
その言葉で、予想以上に子供を傷つけてしまいます。

 

否定の強い言葉ばかり続けていると、自己評価が低くなり、
心の病になってしまう場合もありえますので、注意が必要です。

方法としては、何かをダメという時は、代わりに何をすればいいのか、
具体的に示す必要があります。


 
自閉症スペクトラム特性を持つ子供は、
独特の感性や感覚を持っています。

この感性のずれは、なかなか定型発達の子たちには分かりづらく、
その結果、友人とコミュニケーションがうまく取れずに、
1人孤立してしまうこともあります。

 

人の話が最後まで聞けなかったり、相手が嫌がる言葉が
分からないので、無意識にその嫌がるような言葉を言って
しまったりして、相手から嫌悪感を持たれたりしてしまいます。

それが原因で不登校になってしまったりする子もいるのですが、
学校へ行きたくないのに、無理に行かせる親もいます。

 

そうすると、一時は良い風に見えるのですが、
必ずあとでそのしわ寄せがやってきます。

上記のような事を無理やりやることにより、引きこもり、うつ、
神経症等の二次障害を起こす例が少なくない状態になってしまいます。


 

また、自閉症スペクトラムの子は、長い文が苦手だったりします。

長い文を言われると、前半部分を忘れてしまい、うまく言葉を
認知することができないので、自閉症スペクトラムの子に
指示をする場合には、短い言葉で、分かりやすい単語を使い、
1つ1つはっきりと言う事が大切です。

 

なかなか理解してくれないからと、大きな声で指示をすることは、
逆効果になってしまいます。

なぜなら、自閉症などの特質のある子供は、
大きな声や音を怖がることがあるからです。

大きな声で指示され、それを自分が駄目だから、怒られていると
認識して取ってしまい、そのために、思いっきり反発したり、
爆発したような感じでわめきちらしたりして、
パニックになってしまったりします。

 

それから、地域の療育センターを活用するのも、良いことです。

0~6歳までの発達の遅れや心の障害がある子、またその心配の
ある子たちが日常生活や社会性の能力を身に着けるために、
訓練や療育、支援を受ける施設もあり、そうした施設を利用し、
早いうちから子供の援助をしてゆくのも、将来の光に繋がります。


 
ただ、注意しなければならない事は、子供が学校等へ「行きたくない!」
と強く訴えているのにもかかわらず、無理やり押し込むように学校へ

行かせたりするのは、後に、引きこもり、鬱、神経症、等の二次障害を
起こす例が少なくないので、無理に行かせることは良くなく、
フリースクールを探したりすることも大切だったりします。


 

例えば、成績が抜群に良いのですが、
人間関係に問題を抱えていたとします。

本人は自分の異常に気づき、何とかしたいと思っているのですが、
親がそれを否定し、
「成績優秀なんだから、あなたは大丈夫、発達障害ではなく、健康だ!」
等と親が認めない場合は、とても大変です。

 

親、社会の人、全ての無理解が、本人に大きくのしかかってくるのですから、
これはたまりません。

本人の将来は悲惨な事になる場合があります。



 
引きこもりやニートになる場合もありますので、やはりなるべく早く、
特性を持つ子だと認識をし、本人をサポートしたりが、
とても大切になってきます。


 

やはり、分かってあげる、という事が、発達障害の子にとっては、
1番良いので、まずは理解する事からはじめると良いと思います。