広汎性発達障害の大人がライフステージを充実させるには、
自分自身が、その障害を意識すると同時に、
周りの人の支えも必要不可欠です。

 

できれば少年期、青年期、壮年期等それぞれの時に、周囲の理解と
支援、本人の自分自身の理解ができている事が理想的です。



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ですが、そうした理解が得られない場合もあります。

 

今になって、大人の発達障害や発達障害が広く知られてきたのですが、
30年昔などは、そうした概念が無く、軽度発達障害等を持っている人は、
とても苦労していたのが現実です。

発達障害の理解が得られないままですと、大変です。


 

例えば少年期は、広汎性発達障害を持つ人の場合、
集団に入ってゆけずに孤立し、うまく人間関係を築こうとしても、できません。


それから、思春期になってくると、
学校等での人間関係がますます複雑になります。

 

そうして複雑になってくると、広汎性発達障害の人にとって
人間関係を築くのが、ますます難しくなってゆきます。


人の無意識の了解等を読み取れない広汎性発達障害の人は、
年を重ねるごとに苦しくなってゆくのが現状です。

 

広汎性発達障害を持ちながらも支援なく歩んできた人も、
青年期には、皆と同じく就職するのですが、人間関係が苦手で、
人を怒らせることがあったり、職場で孤立したり、暗黙の了解が
理解できなかったりで、仕事がうまくできないです。


 

学生時代等は、決められた席で決められた事をやったり、
大学などでも講義を受ける、という受け身な対応で済むので、
友達が作れなくても支障は出ませんでした。

ですが、会社勤めをする、ということは、とても高度は対人スキルや、
様々な応用を一人でこなさねばならない事になります。

 

こうした事は、定型発達の人は普通にこなせるのですが、
広汎性発達障害を持っていて、適切な支援を受けずに
青年になってしまった人たちは、うまくできずに、
つまずいてしまうことが多いです。

職場の人間関係等でつまずき、職を続ける事ができなくなり、
退職することになります。


 

そして、次の職場へ転職するのですが、元々人間関係が
うまくいかないので、次の職場でもつまずき、転職を繰り返していきます。



 
それを壮年期もずっと繰り返す事になり、やがて壮年期も
終盤になってくると、年齢がいってしまっているために、
転職が無理になってしまい、困ってしまう事があります。

 


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こうした悪循環を避けるには、まずは、医師の診断を
受けたり書籍を読むなどして、自分が広汎性発達障害を
持っている、という事に気づくのが大切です。

そして自分自身が発達障害を持っていると知った時には、
身近な人、特に家族等に告げ、支援してもらう事が、必要になります。

 

それから、専門家の指導も受け、自分の得意な分野の仕事に就く等すると、
仕事が長続きし、充実した生活を送ることができます。

また、子供時代から療育を受けたりしていると、引きこもりになったり等の
最悪の事態を避けられ、人生が開けてゆき、社会適応も可能になると思われます。


 

ただ、親も広汎性発達障害を持ち、それが診断されていなかったり
する場合には、厄介になることがあります。


親も広汎性発達障害ゆえの頑固で融通がきかないという特性を持ち、
なおかつ子供も広汎性発達障害を持っている場合、
親に話しても認めてもらえない場合もあります。

 

そうした場合には、自分自身の事を書籍を読んだり専門家、
医師に相談しながら客観的に見てゆき、自分に合った職業に
就く事等が、とても大切です。

また、職業訓練等の適切な支援も必要になってきたりします。

 

これは私の場合なのですが、ある時、
私は親と共に発達障害の診断にでかけてゆきました。

その時、先生は私には広汎性発達障害の疑いがあると
おっしゃっていたのですが、いっしょにいる母親が、
子供の私に「障害」があるということを認めたがらなく、
今でも認めようとしません。

 

それで今までずっと、自分は親に理解してもらえないので、
立ち直れないかもしれないと思っていました。

ですが、広汎性発達障害の本を読み、専門家等の方々に相談し、
自分自身を客観的に見る事ができ、少しずつ改善してゆけば、
社会に適応できるようになるだろうと感じられるようになってきました。

 


私の母親も、私と同じく広汎性発達障害の特徴を持っており、
これはおそらく遺伝的なものかもしれないと思っております。

私の母は、その特性の頑固さから、
どうしても私に広汎性発達障害があると認めたくないようです。

 

こうした場合には、やはり専門家の力を借り、
自分自身を客観視してゆくことで解決できます。

ですが、本当はやはり、人生の早い時期から障害特性などを理解し、
対応していく方が良いです。

 

早い時期から広汎性発達障害を意識するか、
大人になってしまった場合でも、広汎性発達障害に気づいて、
その課題に取り組んでゆくことが良いと思われます。